MTAセメントとは?どのような治療か?
「MTAセメント」というのは、正式名称を、Mineral Trioxide Aggregate(ミネラル トリオキサイド アグリゲート)といいます。
1990年代にアメリカで開発されて以来、世界中の歯科医療で広く活用されています。
MTAセメントとはどんなもの?
MTAセメントは、歯の神経に近い部分を保護するためのものです。
さらには、神経をできるだけ残す「覆髄(ふくずい)」という治療に使用されます。
従来の材料に比べて、強い殺菌効果・組織の修復を促す働きがあるのが特徴です。
神経を守ることができる治療
例えば、虫歯が深く進行して神経のすぐ近くまで達しているケースでは、これまでなら神経を取る治療が必要でした。
しかし、MTAセメントを使うことで、神経を残せる可能性が出てくるのです。
歯の寿命を延ばすうえで、とても大きなメリットといえます。
高い成功率を支える精密な治療環境
MTAを用いる際には、治療環境の清潔さと精密さが非常に重要です。
ラバーダム(ゴム製シートで患歯以外を覆い、唾液の侵入を防ぐ)やマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による精密な虫歯除去を行い、細菌の侵入を防ぎながら治療を進めます。
これにより、約80%という高い成功率を誇ります。
MTAセメント治療の注意点
非常に優れた素材である反面、MTAセメントはコストが高く、自費診療になることが多いです。
また、取り扱いが難しく、使用には歯科医師の技術が求められます。
歯を長く残すための選択肢
「できるだけ神経を残したい」「自分の歯を長く大切に使いたい」という方にとって、MTAセメントを用いた治療はとても価値のある選択肢です。
虫歯が深いからといって、必ずしも神経を取らなければならないわけではありません。
優れた技術を活用すれば、歯を守る可能性を広げることができるのです。






